Guns N’ Roses(ガンズ・アンド・ローゼズ)の新曲Hard Skool(ハードスクール)が2021年9月25日にリリースされました。

前回リリースされたミクスチャーなアレンジのABSUЯDとは曲調が、打って変わってHard Skool(ハードスクール)はスピード感のある痛快なロックなロックナンバーに仕上がっています。

Hard Skool(ハードスクール)ですが、Chinese democracy以降のGuns N’ Roses(ガンズ・アンド・ローゼズ)の新曲の中でもファンからも好反応のようです。

ネット上の反応を交えてHard Skool(ハードスクール)をレビューしてみます。

Guns N’ Rosesの新曲Hard Skoolがリリースされるまで

Hard Skool(ハードスクール)は元々2008年にリリースされたアルバムChinese Democracy用にレコーディングされていた曲で、2006年辺りにCheckmateという曲名で曲の1部がネット上にリークされてました。
※後にCheckmateという曲名はフェイクタイトルだったようです。

デモの段階では「Jackie Chan」という仮タイトルだったらしく、ジャッキーチェーン主演の映画用に作られた曲らしく、結局映画にも使われませんでした。

上記のコメントにあるように、スラッシュとダフが脱退する前に作られた曲という噂もあります。

2019年になるとChinese Democracyの未発表曲がネット上に大量リークされる事件があり、その中にHard Skoolもリークされました。2019年のリーク当時は曲名がHard Schoolという表記でした。
※Schoolが、現在はSkoolで若干綴が変わってます。

『Hard Skool』という言葉は、おそらく造語で、調べても意味が出てこなかったのですが、変更前の『Hard School』 意味は【厳しい学校(教育) 】もしくは【つらい[厳しい]境遇】と表記されてます。

その後、2019年以降のツアーではHard Skoolが度々セットリスト表の候補に記載されてたりと新曲としていつかはリリースされるのではないかと、憶測が飛び交っていました。

Chinese Democracyのボツ曲とは思えないくらいの完成度の高さ

Chinese Democracyに収録しなかったのにはアルバムのコンセプトにあってなかったというのもあるのではないでしょうか。中国の現状を描いたアルバムコンセプトとしてはHard Skoolはアルバムイメージが合っていたのではないでしょうか。

ボツにしたのはもったいないぐらいのクールな楽曲です。

そもそもChinese Democracyはアルバム3部作になるという話でした。つまり2008年にリリースしたアルバムChinese Democracyは3部作の内の1作目という位置付けだったのでしょう。その後、2作目3作目のリリースは結局無く、スラッシュとダフが復帰したので、3部作構想は空中分解になったのだろうと考えられます。

逆に、当時Hard Skoolが収録されなかったおかげで、スラッシュがアレンジし直したギターでよりアグレッシブな曲に進化したので、今になってリリースされたのも良かったのかもしれません。

スピード感ある会心のロックナンバー

スラッシュとダフが一度脱退して以降のガンズ・アンド・ローゼズは、ボーカルのアクセルローズの音楽ビジョンが、ナインインチネイルやプロディジーなどのインダストリアルロックやミクスチャー系ロックの路線へ傾いていきました。

アルバムChinese Democracyもどちらかというと打ち込みを多用したミクスチャーアレンジな仕上がりとなっていました。

Hard Skoolの前にリリースした『ABSUЯD』という曲も、元々Chinese Democracy用の曲で、プロディジーを彷彿させるようなデジタル処理された音とミクスチャーロックな曲でした。

『ABSUЯD』はミクスチャーロックが好きな人には気にいるかもしれませんが、ボーカルも本当にアクセルの声なのかという評判も多数あって、賛否両論で評価が分かれる曲となりました。

今回リリースされたHard Skoolは往年のガンズを彷彿させるスピード感あるナンバーでどこかユー・クッド・ビー・マインも彷彿させる曲調です。

激しいドラムサウンドを背景にシャウトしていても比較的歌詞も入ってきやすく、間奏部分のスラッシュのギターソロも最高にかっこいいので聞きどころです。そこから緩急があり、なめらかな演奏に繋がっていく流れもスムーズで心地いいものがあります。

アクセルのハイトーンボーカルも健在で、これぞガンズアンドローゼスと一聴して思ったファンも多かったのではないでしょうか!

新曲Hard Skoolを聴いたネット上の反応

Hard Skoolがカッコいい出来に仕上がったのは、アクセルのハイトーンボイスが健在なのは勿論の事、あとはスラッシュのギターによる影響も多いと思われます。

アルバムChinese Democracyの曲は現在もライブで演奏されていますが、スラッシュがギターを弾くことによって、ウエスタン漂う曲の雰囲気になりギタリストが変わると曲の雰囲気も結構変わってくるものですね。