ドラマ半沢直樹の帝国空港編は、数年前におきたJAL経営破綻がモデルと言われています。

当時のニュースをみていた方は、JALの事をそのまま描いていると思っても過言ではなかったのではないでしょうか。

実際ドラマの中で、その辺りが実話に基づいているのかをまとめてみました。

JAL経営破綻とは?

JALこと日本航空の経営破綻は、2010年1月に起こりました。会社更生法の適用を申請し、企業として倒産という形になりましたが、企業再生支援機構の支援を受けることになりました。

建て直しに向けた更生計画案が許可されたことで、2012年9月には一度廃止された東証市場へ再上場するこになり、見事に復活を遂げました。

経営破綻のとどめはリーマンショック

この経営破綻の直接の原因は、2008年に起こったリーマンショックによる世界的な経済恐慌だと言われています。ですが、それは最終的な引き鉄になったに過ぎず、それ以前にいつそうなってもおかしくない経営状況だったことが分かっています。

今ではすっかり見ることが無くなったジャンボジェット機の大量の保有や、2007年頃から日本にも参入してきたLCCによる価格競争を甘く見ていた経営のずさんさなどが原因だと考えられています。

再生計画では、まず経営陣が一新されました。そして、燃費などの面で効率の悪いジャンボジェット機の撤廃やLCCに対する戦略なども多いに取り入れられた結果、時代の流れに沿った経営に修正することに成功し、再び上場できるまでに立ち直ることができたのです。

帝国航空編とJAL経営破綻が類似している部分は?

ドラマの中で半沢直樹は、銀行に復帰して、最初に命じられた仕事が、破綻寸前の帝国航空の立て直しでした。この帝国航空のモデルになっているのが、JALつまり日本航空です。2009年に経営危機に陥った時のストーリーのもとになっています。

半沢直樹の帝国航空編に登場する帝国航空は、その名前や話の内容から、経営破綻を起こしたJALがモデルになっているのは明らかです。

物語中では経営陣の怠慢を主に挙げており、日本を代表する航空会社だからと言って、伝統ばかりを重んじた時代の流れにそぐわない経営を続けていたことを指摘されています。

実際のJALの件でも、先に挙げたジャンボジェット機のような目に見える部分だけでなく、そのような面が大いにあったとも言われており、それを少し皮肉っていると考えていいでしょう。

そして、JALは企業再生支援機構の支援によって立ち直ることができましたが、その前に当時の前原国土交通大臣が再生の為の政府タスクフォースを立ち上げ、途中から企業再生支援機構に再生が引き継がれました。

その際に、JALが債務を負っていた銀行などの金融機関に合計して5000億円を超える債権を放棄させており、これが半沢直樹においても取り上げられています。物語でもJALの件と同様に、半沢の勤務する東京中央銀行への債権放棄を政府タスクフォースが半ば強制的に命じています。

作中の登場人物も当時の雰囲気を忠実に描いている

例えば半沢直樹の登場人物も実際の当事者をモデルに演じられています。国土交通大臣の白井亜希子役は、江口のりこさんで毅然とした振る舞いが印象的です。

そんな彼女のモデルになっているのが、JAL再建に向けて動いていた前原大臣です。結構雰囲気とか当時のニュースを忠実に再現している部分がありました。

彼は、ドラマと同じように「JAL再生タスクフォース」を2009年9月に発足させて、銀行側に債権放棄を要請しました。

ドラマの中では、半沢直樹の前に立ちはだかる大きな壁として演じられていますが、実際の政府の対応はお粗末なものだっといいます。

前原大臣は、JAL再建の明確なビジョンはなく、話をまとめることができないままタスクフォースは数か月で解散。銀行への債権放棄は、果たせなかったのです。しかし、2010年1月にJALは倒産。半沢直樹が勤務していた東京中央銀行のモデルとなっている三菱東京UFJ銀行は、500億円の債権を未回収になってしまったのです。

JALは、実際に倒産をして、今は再上場を果たしています。ドラマでは、そこのところはどのようになるのでしょうか。

他に半沢直樹と、実際の関係は、ドラマで出てくる進政党は、実際の民主党を表しています。的場内閣は、鳩山内閣を表しています。

そして的場一郎総理大臣は、鳩山由紀夫総理大臣を表しているのです。半沢直樹が、実際に起きた事をモデルにしていることが分かります。

その他の政治家は箕部啓治が小沢一郎を、白井亜希子大臣は、蓮舫×前原誠司×辻元清美という感じです。政権交代が起きているところも、ドラマは忠実に再現しています。

白井大臣の目的としては、帝国航空の再建というよりも、前政権の完全否定にあると言っていいのかもしれません。そのために、帝国航空を利用しているのです。

現実で、JALは倒産してしまいましたが、その後、稲盛和夫さんによって再上場しているのです。半沢直樹は、稲盛和夫さんがモデルではないかともいわれています。

ドラマと同じように、稲盛和夫さんの再建時には、リストラの断行を行っているのです。

JALの負債総額は2兆3221億円だったのです。そのような大きな傾きをドラマでは再建することはできるのでしょうか。どのように半沢直樹が立て直し、政治と戦っていくのかに注目です。

まとめ

このような点から、帝国航空編はJALの経営破綻とよく似ている内容が主軸になっております。

絶妙な演出を物語に取り入れていますね。

ただし、JALのように素直に債権放棄をする展開とはならないのが物語の見所になりそうです。