給与所得または雑所得で確定申告をしていた個人事業主(フリーランス)向けの持続化給付金の申請が、2020年6月29日(月)からスタートします。
給与所得・雑所得の方が申請に必要な書類を、詳しくまとめます。

持続化給付金の給与所得と雑所得での必要書類を解説

前年分の確定申告書

2019年(令和1年)分の確定申告書の第一表控えを提出します。

※オンライン申請のため、上記をデータ(スキャンしたデータやスマホ・デジカメで撮影した画像)で用意する。保存形式はPDF・JPG・PNG

また、確定申告第一表の控えには収受日付印が押されていることが条件です。
・税務署でe-Taxで申請した場合⇒受付日時が印字されていればOK
・自分でe-Taxで申請した場合⇒受信通知を一緒に提出すればOK

収受日付印も受信通知もない場合は、「納付証明書」と確定申告第一表の控えを一緒に提出すればOKです。

「納付証明書」は、税務署の窓口か書類提出またはオンラインで発行できます。
詳しい発行方法は、下のブログの「受信通知もない場合・納税証明書の発行方法」で紹介しています↓

【持続化給付金】確定申告書に収受印(受領印)が無い場合は?e-taxや郵送の場合の対応方法も解説

今年の対象月の収入がわかる書類(売上台帳等)

申請可能な条件として、『2019年の月平均売上に比べ、2020年の月売上が50%以上減少している月がひと月でもある事』が必須となっています。

そのため、2020年1月~申請を行う日の前月までで条件に合う月の収入がわかる書類を提出します。

補足ですが、2020年6月29日に申請を行う場合、申請出来る月は2020年1月~5月までです。
6月分を申請したい!という場合は、7月に申請可能という事になります。

収入がわかる書類とは、売上台帳などが良いと思います。
経理ソフト・Excel・手書きのいずれかで作成することをおすすめします。
手書きもOKです。

売上台帳ってどう作るの?これから作る!という方は、ぜひこの記事をご覧ください↓

売上台帳の書き方は?エクセルや手書きの場合も解説【持続化給付金と家賃支援給付金対応】

※オンライン申請のため、上記をデータ(スキャンしたデータやスマホ・デジカメで撮影した画像)で用意する。保存形式はPDF・JPG・PNG

データ化がPCが無いなどの環境などで、難しい場合は写メで良いと思います。

ちなみに自分は持続化給付金申請時は、全てのデータを写メで提出して大丈夫でした。

前年分の確定申告書の収入が、業務委託契約書等の事業活動からであることを示す書類

下記①~③の中からいずれか2つを提出(②の源泉徴収票の場合は、①との組み合わせが必須)
※オンライン申請のため、上記をデータ(スキャンしたデータやスマホ・デジカメで撮影した画像)で用意する。保存形式はPDF・JPG・PNG

①業務委託等の契約書の写し 又は 契約があったことを示す申立書

申請者と取引先で業務委託等の契約を契約書で交わした場合は、その契約書の写しが必要です。

そのような契約書がない場合は、契約があったことを示す下記の「申立書」を作成し、提出すればOKです。

下記は持続化給付金事務局が作成した申立書の記入例です。

申立書の見本をダウンロードできる様にPDFとWordで作成してみました。お役に立てられるなら嬉しいです。

申立書PDF版ダウンロード はこちら↓

申立書PDF (7500 ダウンロード)

申立書Word版ダウンロード はこちら↓

申立書Word (3522 ダウンロード)

下記の記事にも申立書の書き方を詳しく書きました。

【持続化給付金】 業務委託契約書がない場合の申立書の書き方

②支払者が発行した支払調書 又は 源泉徴収票 又は 支払明細書

取引先(支払者)が発行した支払調書・源泉徴収票・支払明細書のいずれかが必要です。
もし紛失などで手元にない場合は、取引先に再発行の相談をしてみることをおすすめします。

③支払いがあったことを示す通帳の写し

通帳の名義人が分かる通帳の表面・電子通帳の場合は名義人が分かる画面の写しが必要です。
上記にプラスして、取引先(支払者)から売上金の支払いがあった事が分かるページの写しが必要です。


下の画像のように、支払者・日付・金額をマーカーなどで印をつけて提出する必要があります。

国民健康保険証の写し

提出者本人の国民健康保険証の写しが必要です。

※オンライン申請のため、上記をデータ(スキャンしたデータやスマホ・デジカメで撮影した画像)で用意する。保存形式はPDF・JPG・PNG

振込先口座通帳の写し、本人確認書類の写し

●通帳の写し
金融機関名・金融機関コード・支店番号・支店名・口座種別・口座番号・口座名義人が確認出来る、通帳の表面と通帳を開いた1・2ページが提出必須です。

電子通帳の場合、銀行名・支店番号・支店名・口座種別・口座番号・口座名義人が分かるページが必要です。

●本人確認書類の写し

本人であることが確認出来る、現住所が分かる①~④の公的書類の写しが必要です。

①運転免許所
両面の写しが必要。返納した場合、運転経歴証明書でも可。

②個人番号カード(マイナンバーカード)

③写真付きの住民基本台帳カード

④在留カードまたは特別永住者証明書または外国人登録証明書
両面の写しが必要。在留の資格が特別永住者のものに限る。

①~④がない場合、『パスポート(顔写真のページ)+住民票の写し』または『各種健康保険証(両面の写し)+住民票の写し』のどちらかのセットを提出すればOKです。

※オンライン申請のため、上記をデータ(スキャンしたデータやスマホ・デジカメで撮影した画像)で用意する。保存形式はPDF・JPG・PNG

まとめ

5月1日から申請がスタートしている通常の持続化給付金の申請とは若干提出書類が異なります。
ひとまず、6月29日から給与所得・雑所得の方の申請がスタートして安心しました。


不明点がありましたら、経済産業省のHPにある「持続化給付金申請概要 主たる収入を雑所得・給与所得で確定申告した個人事業者等向け」のPDFデータなどをご参照ください。