2020年1月17日に国際地質科学連合は、千葉県市原市にある地球磁場逆転地層の名称を『チバニアン』と正式に承認されました。
この承認を受けてより『チバニアン』が観光地として活発化していく期待があります。
千葉駅前で16時より千葉日報号外が配布されていました😆
— チバテレ【公式】㊗️チバニアン🎉 (@chiba3ch) January 17, 2020
おめでとうチバニアン!
🎉来たぞ!#千葉時代🎉
チバテレも今日のこの後のニュース(18時〜、21時30分〜)お伝え予定ですっ!😂#チバテレ#千葉日報#千葉時代#チバニアン#号外#千葉 pic.twitter.com/NRjAZxODg0
そもそも、チバニアン(地球磁場逆転地層)とは一体どういう地層なのか、詳細をまとめてみました。
チバニアンに観光に行く際の参考にして頂けましたら幸いです。
チバニアンとは?
チバニアンというのは、約77万4000年前から約12万9000年前までの地層ことを言います。
その時代の地磁気のN極とS極が逆転していたことを証明する地層で『地球磁場逆転地層』とも言います。
77万年前〜12万9000年前の磁場S極とN極が逆転していた時の地層を見ることができます。
地球磁場逆転地層は、世界3箇所しかない歴史的な地層です。
その地層が千葉市原市に存在し、正式に『チバニアン』という名称が承認されたという事になります。
地質時代の名称に日本の地名が使われる事例は初めてです。
地球の歴史に「千葉県の時代(チバニアン)」が生まれる可能性 約77万~12万6000年前を指す地質時代 – ねとらぼ https://t.co/t7b1u0opgx @itm_nlabから pic.twitter.com/1np1X2xa4K
— ねとらぼ (@itm_nlab) June 7, 2017
チバニアンにはホモ・サピエンスがアフリカで出現した時期が含まれ、2018年に国の天然記念物に指定されていました。市原市田淵地区の養老川沿いにある断層がチバニアンと呼ばれ、ビジターセンターで地層に関する情報を収集できます。
チバニアンと名付けられた背景は77万4000年前から12万9000年前の時代の始まりを告げる痕跡が千葉県市原市のち層にあったことを研究チームが発見しました。
77万4000年前から12万9000年前の地質時代が「チバニアン」と命名されます。千葉県市原市の地層に地磁気逆転の痕跡があるためで、地球史の一時代を日本の地名が飾るのは初めてです。
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) January 17, 2020
▶️地球史の地質時代名に「チバニアン」 国際学会が決定https://t.co/bhoEm3AOr2 pic.twitter.com/z8CqJyNALw
国際地質科学連合は1月17日に会合を開いて約77万年前の地質時代の境界を研究する上でもっとも優れた地点として国際標準模式地に認定しました。
【チバニアン誕生💐】
— 国立極地研究所_広報室 (@kyokuchiken) January 17, 2020
本日開催されたIUGS理事会において、GSSPの審議および投票が行われ、「千葉セクションのGSSP提案」が承認。これにより、地質時代の中期更新世(約77万4千年前〜約12万9千年前)が #チバニアン と名付けられました🎊https://t.co/sS4EGpaV0H pic.twitter.com/0orG9BIDeH
時代の名前にふさわしいと申請して国際地質科学連合が韓国の釜山で会合を開いて最終的に承認する形になりました。
N極とS極が逆転した時代の地球磁場逆転地層
また、地球史は46億年におよび、当時の様子を示すものは地名が使われることが通例になっています。チバニアンの時代は中期更新世にあたり、ラテン語で千葉時代を意味するため一時代を築いたことになります。
先日、レンタカーで房総半島の地磁気逆転地層、いわゆるチバニアンに行ってきました
— 元気もりもりメメントモリ (@Ophiuche) March 26, 2019
写真1枚目の赤色の杭が「地磁気が現在と逆になっている」地層です!下から上に向けて、地磁気(N極・S極)が徐々にひっくり返る様子が確認できるそうです
世界的な地層も以外と身近な場所にあるものだと思いました pic.twitter.com/uL2isKQnwI
チバニアンとして登録された場所は千葉セクションとも呼ばれる地層で、地質学上は更新世とも呼ばれ前期と中期の境目で地球の磁場のN極とS極が最後に逆転した重要な節目とされていることが特徴です。
チバニアンの場所は市原市田淵地区の養老川沿い
チバニアンの場所は県内中部にある市原市田淵地区の養老川沿いにあり、千葉セクションと呼ばれる断層です。
千葉セクションは2018年に国の天然記念物に指定されるなど注目度が高く、チバニアンに決定するとわざわざ市長が小湊鉄道の五井駅に出向いて号外を配っていました。
チバニアンは小湊鉄道の月崎駅から徒歩で25分程度かかります。
#チバニアン 決定記念でHMつけました😍
— 小湊鐵道株式会社 (@kominatorailway) January 17, 2020
前回一度盛り上がった時、養老渓谷駅にいらっしゃるパターンが散見されましたが…
最寄りは月崎駅でございます!ご注意ください! pic.twitter.com/Pqp3TlYaDp
山奥の自然豊かな場所にあり近くには養老渓谷や温泉などがあります。周辺は紅葉の名所としても有名で新たな観光資源になることも予想され、小湊鉄道にはトロッコ列車もあるためハイキングなどで訪れるにはふさわしい場所です。
「千葉時代(チバニアン)」への案内図。五井駅にて。 #JFL の「千葉時代」ならずorz #地域CL #コミュサカ pic.twitter.com/vLf4ao7E3o
— 久喜乃寒梅◆kanbaiLDH2 (@kanbaiLDH2) November 26, 2017
こちらにアクセス駐車場情報を詳しく書きました。
観光地として活発化が期待
チバニアンビジターセンターは2019年12月に開設されて見学者向けに開設や観光案内などを手掛けているため、新たな観光振興につながるなどの期待感があります。県教育委員会は今後はチバニアンのPR活動を加速し、地層に関する理解を深めてもらうようにするようです。
周辺は山に囲まれた場所ですが、チバニアンが注目されることで観光客が増えることが予想されています。
千葉県は2019年に台風被害で広大な被害を受けました。2020年は『チバニアン』という観光地が話題になる事によって、千葉復興に加速をかける事が期待されます。