フリーランスになって、まず準備したほうがよいことに、事業用の口座を作ることが挙げられます。
自分の生活用の口座で取引するというのも私生活が丸見えな感じがして気になりますよね。
そこで、事業用に新しく口座を作る際に、屋号で作ることが出来るワザがあるので実体験を元に作り方をレクチャーいたします!
目次
フリーランスが屋号で口座開設できるワザ
屋号とは?
そもそも、「屋号」とは何でしょうか?
例えば、フリーランスのライターさんやカメラマンさんなどは「個人名」をそのまま使われてお仕事をされている場合が多いですが、〇〇歯科、や、〇〇商店、〇〇税理士事務所など、お医者さんや八百屋さん、士業のかたに至っては、個人名では何の仕事をしているかわからないですよね。
こういった名称のことを「屋号」というのです。
この屋号はつけることに許可や申請などはありませんし、どのような名前をつけても問題はありませんが、
法人と誤解されるような名前(例:株式会社・社団法人・有限会社など)や商標登録されているものは使用できません。また、法的な効力も一切ありません。
ただ、税務署に事業を始める時に提出する「開業届」に記載することが可能です。(所得税の申告をお得にする「青色申告の申請書」と一緒に出すことが一般的です。※青色申告に関する記事へのリンクを張る)
記載したからといって、税金関係の手続きや所得税の申告に使えるのは屋号ではなく個人名となります。
屋号のみで開設できる口座はゆうちょ銀行のみ
この屋号は上記にも記載しましたが、法的な効力が一切ないため、大手銀行やネット銀行、地方銀行などでは口座を作ることはできません。
そこで、唯一できるのが、ゆうちょ銀行の振替口座だけになります。
他の大手銀行は屋号+個人名というのであれば可能ですが、屋号のみはゆうちょ銀行だけになります。
ゆうちょ銀行の振替口座とは
ゆうちょ銀行の振替口座の特徴と、利用可能なサービスをまとめました。
ゆうちょ銀行の特徴
・屋号で口座が作ることが可能
・利子がつかない
・預り金金額は預金保険法により保護されるため、預金の保証がある(上限なし)
・通帳なし(取引発生都度郵送で送られる振替受払通知票か振替受払通知票WEB紹介サービスで確認)
・キャッシュカードなし
・ゆうちょダイレクトの利用は可能
・ゆうちょダイレクトで自身の総合口座へ月5回まで無料で振替できる
利用可能なサービス
・お金を送る
受取人が総合口座や振替口座を持っていると即時に送金できます。ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口、ゆうちょダイレクト、ゆうちょBizダイレクトで利用可能です。
受取人が総合口座や振替口座を持っていない場合は、ゆうちょ銀行店舗の法人サービス部もしくは貯金事務センターから受取人に払出証書を郵送してもらいその証書を受取人がゆうちょ銀行へ行くと現金で受け取れます。
・お金を受け取る
現金でも電信払込でもお金を受け取ることが可能です。
・自分で現金の入出金をするには
「本人払出」の手続きをすることで現金の引き出しが可能です。
「本人払込」の手続きで現金の入金も可能です。
これらはあらかじめ指定したゆうちょ銀行又は郵便局の貯金窓口で行えます。
ゆうちょ銀行口座開設に必要なもの
口座開設に必要な物はこちらです。準備してから申し込みに行くと手間が省けますよ。
・振替口座加入申込書(その場で記載)
・口座用印鑑票(その場で記載)
・印鑑
・本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
・開業届の控え
下記は任意で必要となる可能性があるものです。
・個人事業主のホームページのコピーなど、事業をやっていることがわかるようなもの
→担当者によって、いる・いらないが別れているようです。私の時はいりませんでした。
いざ、申込に行く
振替口座加入申込書を記入し、ゆうちょダイレクトの申込をしましょう。
ゆうちょダイレクトはその場で一緒にお願いすることが可能です。
振替口座加入申込書で記入時に気を付けるべきところは、
◆おなまえ=屋号でなく個人名を記載
◆設立年月日=生年月日(開業日ではない)
◆別名(フリガナ)=屋号を記入
◆別名のみ表示=ここへ☑を入れてください。そうすれば上記の屋号が名前となります。
その後の流れ
以上、申し込みが全て完了したら2週間くらいで手元に口座開設の資料と、ゆうちょダイレクト利用者カードが書留で届きます。
初回ログイン時には設定する項目がありますので、まずはパソコンから登録をしてください。
(初回の登録をいつまでもしないと、開くことが出来なくなりますので注意です。)
すべての流れを完了させますと、ようやく口座を使うことが可能となります。
申請してから利用できるまでは2週間はかかりますので、日程を考えた上で申し込みをするようにしてくださいね。