BABYMETAL好きなるキッカケは、フェスやバンドの前座ライブを偶然観て、その圧巻パフォーマンスに惹かれて、虜になるケースがあるのではないでしょうか。

その中で、ボーカルのスーメタル(中元すず香)の歌唱力・パフォーマンスに惹かれて好きになった人も多いと思います。

自分自身もその一人で、2017年のGuns N’ Rosesの前座で観たのがきっかけでした。

BABYMETALの曲を全く聴いたことのない状態(ギミチョコはなんとなく聴いたことがあった)で、神バンドの超絶演奏テクニックにフロントの3人にキュートなパフォーマンス。

曲を知らなくても、観ていて楽しかった印象が今でも残ってます。全く予備知識無しの状態で、ここまで楽しませるBABYMETALは本物だと感じましたね。

中でも、衝撃的だったのは、SU-METALのパフオーマンスでした。特に歌唱力に驚愕しました!

今回は、Guns N’ Rosesの前座の時もそうだったのですが、ファンが少ないアウェイ状態の中でSU-METALが如何に強さを発揮するか。2014年のSonisphereと自分自身が2017年のGuns N’ Rosesの前座で観たときの体験とを織り交ぜて、まとめてみました。

Sonisphere2014 観衆6万人アウェイでの戦い

2014年7月5日Sonisphere Festival UK

1.BABYMETAL DEATH
2.ギミチョコ!! 
3.Catch me if you can
4.メギツネ
5.イジメ、ダメ、ゼッタイ 

海外のロックシーンでは最早有名になったBABYMETALですが、その海外進出のきっかけになったイベントがSonisphereです。

こちらは2014年に行われたSonisphere UKでのライブイベントであり、ワールドツアーの始まりの時期と一致しています。

既に2012年にはアジアにおいて海外ライブを行っていたり、ネット上での熱心な活躍もあり海外での認知度も高まって来ていました。

そこにこのSonisphereでのライブで一気に人気に火が付いたのです。

ライブ出演前は、Sonisphereの観衆からは完全に色物として扱われており、注目度もかなり低い状態でした。

ヘヴィメタル誕生の地であるイギリスの会場に現れた彼女達に対して、まずは洗礼といった形で会場にいた6万人の観客達は冷ややかな視線を送りました。

それも当然で、大部分の観客が彼女達の存在すら知らない完全アウェイの会場であり、多くは何だこいつら?といった興味が無さそうな顔で彼女達を見詰めていたのです。

しかも当日の天候は雨が降ったり止んだりと不安定で、観客達の多くはお目当てのバンドの登場を早く願っている様な状況でした。アウェー感漂う6万人の観客に前に圧倒されてしまいそうな雰囲気でした。

懐疑論者達をねじ伏せるスーメタルの圧倒的歌唱力

ところが、当時まだ16歳だったメインボーカルのSU-METALは、大物振りを発揮します。

大勢の観客を前に臆した様子は微塵も見せずに、登場した直後から自然と笑みが浮かぶ程の余裕を見せていたのです。

実際に彼女はステージに上がり、多くの観客達の冷ややかな視線を見て、やる気に火がついていました。絶対にこのお客さんを湧かせよう、と決意していたというのです。

ただし他のメンバーや彼女達よりも場数を踏んでいる神バンドのメンバーでさえ、聖地で大勢の観客を前にして緊張気味に見えました。

ですが彼女は水を得た魚の様に、開始から活き活きとしたパフォーマンスを見せて徐々に会場を盛り上げて行きます。

アウェー状態だった会場が彼女のパフォーマンスを見て盛り上げると共に、バンドの緊張した雰囲気も解けていったように感じました。

気が付くと登場時には完全に色物扱いで敵意さえ見せていた観客達も、彼女達のパフォーマンスに魅力されて会場は大いに盛り上がりを見せました。

30分のパフォーマンスで、SU-METALが目指した通りに観客は大いに盛り上がり、ヘヴィメタルの本場のファンもすっかりBABYMETALを受け入れたのです。

これは明らかにメインボーカルであるSU-METALが生み出した成功であり、決して臆する事のない彼女の度胸と大勢を魅了するカリスマ性の高さによる部分が大きかったと言えます。

SU-METALの声質はシャウトのようなものではなく、ノンビブラートで伸びがあるものとなっています。

当然ですが彼女は全ての曲を生歌唱することもあり、歌の巧さと口パクをしない真摯な態度は国や言語を超えて伝わるのでしょう。

日本語の歌詞でも最高のパフォーマンスを海外の方に届けられたのは、SU-METALの歌唱力の高さといっても過言ではないでしょう。

彼女の歌唱スタイルは、高い音域やパワフルな声量、安定したボーカルコントロールが特筆されます。メタルの要素を持った楽曲では、高音のスクリームやパワフルなボーカルを披露し、そのパワーとエネルギーで曲を引き立たせます。また、バラードやよりメロディアスな曲調では、感情を込めた歌唱で聴衆の心を打つことができます。

勿論、BABYMETAL全体のパフォーマンスのクオリティーが元々高いからこその結果でもあり、この成功からどんどん海外ファンを獲得して行く様になったのです。

2017年1月Guns N’ Rosesの前座にて

2017年1月25日横浜アリーナ

1.BABYMETAL DEATH
2.ド・キ・ド・キ☆モーニング
3.Catch me if you can
4.メギツネ
5.KARATE
6.ギミチョコ

BABYMETALを好きになったキッカケは、2017年1月25日横浜アリーナGuns N’ Roses来日公演の前座。

当時、名前だけ知っているだけで、曲も全く知りませんでした。ギミチョコは聴いたことあるな〜ぐらいのレベルでした。

前座のBABYMETALのライブがスタートしたのは18時丁度でした。

会場が暗転し、歓声はまばら。ホントに・・・拍手もまばら・・・おそらく、BABYMETALファンは全体の1割程度な印象でした。

如何せん観衆のお目当ては、あくまでGuns N’ Roses。自分もその一人で、BABYMETA目当ての方は少ない状況でした。

1曲目のBABYMETAL DEATHが始まりました。神バンドの重厚な演奏に女の子3人が何か「DEATH!DEATH!」と掛け声を発しながら、踊ってます。なかなかメタルサウンドにダンスとは面白いなと感じ始めました。

続いて2曲目キュートでかわいいド・キ・ド・キ☆モーニングは、アイドルらしいな〜という印象で観てました。

そして、3曲目辺りからBABYMETALの世界に徐々に引き込まれていきました。

神バンドの超絶テクニックによるソロパートに観衆は驚愕!

続けて、Catch me if you canが始まりました。

なんだ、あのボーカルの歌唱力は!

メタルなのに、声の特徴はとても透き通ったキレイな声です!このクリアな声が心に響くのです!!

聴く人を引きつけます!

4曲目メギツネの間奏の時は、スーメタルは動じることもなく観衆を見渡して不敵に笑って、アウェイにもかかわらず、堂々と観衆にコール&レスポンスをします。

ステージスクリーンに映った表情はアイドルらしからぬ厳しい眼と表情やカリスマ性があり、雰囲気を作れる魅力がありました。

どんな場所でも絶対に怖気づかずに堂々と歌いあげる姿を見ると只者ではないと感じ始めました。

後のステージのGuns N’ Rosesボーカル・アクセルローズ と歌唱力が引けを取らないと思いました。

それだけスーメタルの歌唱力に衝撃を受けた夜でした(驚)

Glastonbury2019  アウェイ状態を圧倒的撃破!

2019年6月30日Glastonbury2019

1.メギツネ
2.Elevator Girl
3.Shanti Shanti Shanti
4.Distortion
5.PAPAYA
6.ギミチョコ
7.KARATE
8.Road of Resistance

2019年6月に出演したフェスGlastonburyは、チケット完売後の出演決定だった為、BABYMETAL目当てのお客さんはほとんどいない状態でした。

持ち前の澄み渡る声質で歌い上げ、段々とお客さんの心を鷲掴みにしていきます。

SU-METALは本当に狐が憑いている様な感じで曲が始まると物怖じしないで歌っていました。圧巻です!

そんなアウェイで気合い入っていても、かわいいさは忘れてません。

これを考えると本当に大胆不敵な性格であり、どんな環境でもロックを楽しむという精神を持っているのでしょう。

Glastonburyでも最初は「何者だこいつら」みたいな空気でしたが、最後の曲が終わるころにはお客さんが多数足を止めて熱狂していました。

彼女の歌唱スキルだけでなく、ライブパフォーマンスでもその才能を発揮しています。ステージ上での彼女の存在感は非常に強く、ファンを引き付ける魅力的な要素となっています。彼女は歌唱力だけでなく、ダンスやステージパフォーマンスにおいても、パワフルで魅力的なパフォーマーとして高い評価を得ています。

SU-METALの歌唱力は、BABYMETALの音楽の核となる部分であり、グループのサウンドに不可欠な要素です。彼女の優れた歌唱スキルとステージプレゼンスは、BABYMETALの楽曲やライブパフォーマンスの魅力をより際立たせ、多くのファンに感動を与えています。

SU-METALだけではありませんが、BABYMETALは全員がロックを楽しむという心持ちでライブを行っており、パフォーマンスや背景の設定、バックバンドなどもひたすらにロックの精神を貫いているのが特徴になっています。

海外フェスに出演する度にパワーアップしたパフォーマンスを魅せているので、今後も世界相手に圧倒的にあっさりと勝利してほしいですね!