
最寄り駅には、つばめの巣が
4世帯くらいあります。
6月くらいになると、毎年巣が作られている付近に
親鳥が下見に来ている光景を良くみます。
そして、少しするとその場所に巣が作られていて、
産卵・子育てが始まっているのです。
その光景を見るたびに「もうそんな季節か~」
と気付かされたり、可愛いひなに会える日が
楽しみになってくるのです。
今ではYouTubeのライブ配信で、
巣で育つつばめのひなを生中継で観れたりもします。
そういう事もあって、つばめが年々好きになっているので、
つばめの生態について、本などで調べた情報の
引用となりますが、まとめていきたいと思います。
スポンサーリンク
◆日本で冬につばめを見かけない訳
つばめが巣作りをしている光景を日本で見ることって、
温かい季節の時が多いですよね。
その理由は、つばめは南国からやってくる渡り鳥だからです。
夏鳥のため春から夏にかけて日本に渡来し、秋に日本を離れ越冬地に移動します。
だから冬は見かける事がないのですね!
日本で繁殖をしたツバメは台湾を経由して
フィリピン、マレーシアで越冬する事が知られています。
渡り鳥だけあって、あの小さな体で長距離移動が出来るようです。
暑さの中、巣の中でひなが口を開けながら暑そうにしている光景を見て、
暑さでやられてしまわないか心配していましたが、
“夏鳥”と聞いて少し安心しました。
◆巣は何で出来ているのか?
材料は、やわらかい泥と枯れ草。
口の中で自分の唾液をまぜて作るようです。
泥集めには、畑や公園など土がたくさんある場所が
必要となってきます。
都会であまりつばめを見かけない理由が
なんとなく分かりますね。
何往復もして材料を集め、
だいたい1週間くらいで完成するようです。
◆産卵
基本的に1日一個ずつ産みます。
数は3~7個くらいと言われています。
産んだ卵を温めるのがメスの仕事。
オスは餌となる虫をメスのところへ運んできたり、
巣を外敵から守ります。
巣の中には、ハトなどの鳥の羽を
敷き詰めて保温に役立てているようです。
うちの近くに出来た巣を除いたことがあるのですが、
ハトの羽が入っていました。
◆ひなの誕生・巣立ち
メスが卵を温めてから14日くらいで
ひなが誕生します。
誕生して6日くらい経つと、目が見えてくるようです。
親鳥はひなに餌を食べさせるために
1日に何百回も餌を運びます。
つばめのひなは巣立つまで
3週間くらいと言われています。
他の鳥より巣立つまでに時間がかかります。
その理由は、足が弱く地面を歩くことが出来ないため、
巣立つとすぐに空を飛ばなければいけません。
そのため、十分な体力をつけてからでないと
巣立つことが出来ないからです。
言われてみると、地面を歩いている姿を見た事がありません。ひなが巣立つのは、誕生してだいたい3週間後と言われています。
巣を出た後も、元気に生きて欲しいです!
◆つばめと人間の共存
つばめは田んぼや畑の上を飛び回り、いろいろな害虫を
餌として取ってくれます。
そのため、農家の人に昔から大切にされていました。
また、『つばめが巣を作るとその家はお金持ちになる』
『明るく幸福な家にはつばめが来る』などの
良い言い伝えが古くからあるようです。
昔はつばめの飛び方を見て
天気予報の代わりにしていたようです。
空中を高く飛べば晴天だ続き、
低く飛べば近く雨が降ると言われていたようです。
昔から人間と上手に共存していたつばめを、
現在でも大切にしてあげたいものです。
◆まとめ
つばめの寿命は1年くらいと言われています。
その間に、長距離移動し、2度または3度の繁殖を行います。
人間と比べると、あまりにも短い生涯に感じてしまいますが、
子孫を残し続けるその姿はとてもたくましく立派だと思います。
少しずつつばめの巣が減ってきているように感じますが、
この先も、その勇姿を私たちに見せ続けて欲しいと願います。